フレキシブルコンテナ基礎知識

フレキシブルコンテナのJIS⑦【耐候性試験について】

今回はJIS⑦の記事になります。

 

後ほど登場する引張強さ試験については前の記事にて解説しています!

JIS①の記事の中でフレキシブルコンテナの材料性能試験は5種類ありました。

今回は耐候性試験についてです。

 

 

フレキシブルコンテナって何から作られてるの?【原料】でも触れたように
フレキシブルコンテナの主原料はPP(ポリプロピレン)です。

 

 

 

そしてPPの天敵は太陽の紫外線!長時間紫外線に照射されると
フレキシブルコンテナはボロボロになってしまうのです。。。

 

⇒ ⇒ ⇒

 

そこでJISの耐候性試験を実施しております。

※この試験は本体原反、吊りベルト・吊りロープの耐候性能を確認する試験です。

 

 

 

試験内容

はじめにフレキシブルコンテナから原反を2枚切り取ります。
ここでは、原反1(紫外線あり)、原反2(紫外線なし)と呼ぶことにします。
(原反は同じものを使用しています。)

 

 

 

 

①原反1に照射機材により長時間紫外線を照射します。
その後原反1に対し引張強さ試験を行い測定した結果を記録します。
※耐候性試験に使用される照射機材は3種類あり太陽光に似た光を照射できます。
試験は3種類の機材から1つ選び行います。
当社はサンシャインカーボンアーク灯法となります。

 

 

 

 

②原反2を紫外線に当てず原反1の照射時間と同じ時間保管した後、
原反2に対し引張強さ試験を行い測定した結果を記録します。

 

 

 

 

その後①と②で試験結果を比較します。この時原反1のヤーンの残存率が
原反2と比較して80%を満たせば合格です。

※参照フレキシブルコンテナが出来るまで①【製造工程 フラットヤーン】

 

 

フレキシブルコンテナの本体原反同様、吊りベルト・吊りロープについては
同じ内容で試験を実施します。

 

 

 

以上が耐候性試験の内容となります。

次回は耐熱性試験について見ていきましょう!

フレキシブルコンテナのJIS⑧【耐熱性試験について】

 

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