今回は、前回の続きで「フレキシブルコンテナのUN試験について」解説していきます。
前回は①頂部吊り上げ試験、②積み重ね試験、③落下試験について紹介しました。
今回は残りの④裂け伝播試験、⑤引落し試験、⑥引起し試験の試験内容について紹介します。
④裂け伝播試験
フレキシブルコンテナに傷をつけ、その後傷の伝播が見られないかの試験です。

この試験ではフレキシブルコンテナの底面と内容物の頂部との中間位置に、
45度の角度で側面を貫通する10cmの傷をつけます。
この状態で、最大充填荷重の2倍相当の荷重を均等に加え5分間保持します。
その後、フレキシブルコンテナを床から離れるまで吊り上げて、5分間保持します。
初期の裂け長さの25%を超える裂けの伝播がないことが、合格の基準となります。
⑤引落し試験
充填されたフレキシブルコンテナを規定の高さから引落し、充填物の漏れがないかを
評価する試験です。

こちらの表は前回記事の落下試験と同じ表になります。
引落し試験でも、容器等級により引落す高さが変わってきます。
合格の基準は漏れがないことです。ただし、縫い目などからの一時的な漏れについては
引き続いて漏れていなければ合格となります。
⑥引起し試験
倒れたフレキシブルコンテナを引起した後も、問題なく運搬できるかを評価する試験です。

横倒しにしたフレキシブルコンテナを1つの吊具(吊具が4つある場合は2つ)により、
0.1m/秒以上の速度でフレキシブルコンテナが床面から離れ垂直になるまで引き上げます。
本体及び吊具に安全な運送及び荷役を阻害するおそれのある損傷がないことが合格の基準となります。
前回に引き続き、残りの3つの試験について解説しました。
これで、フレキシブルコンテナの【UN試験】についての解説は以上となります。



